しろうからKへの公開書簡 #04/しろう
 
持ちになるだろうか。あるいはKが世界を作ったのだから、その構成要因としての僕が存在するということでも僕は一向に構わないんだがどうする?僕は靴下の足でナメクジを踏むのには慣れているから。
原初より遺伝子的にインプリンティングされたストーリー。僕はそれに逆らうつもりは足の親指の第一関節上の毛の先ほども無いんだが、それに倣えば安堵を覚えるということもまた足の踵から剥がれ落ちる角質ほどしか無いのだろうと思う。なべてストーリーに依らない人が、また依るまいとする人がいるからこそ、僕は恥をかきつつも綴るのだろう。僕が咽喉を詰まらせるまでは、きっと蒟蒻ゼリーは生産され続けているだろうし、ついでに言えば、


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