しろうからKへの公開書簡 #04/しろう
か、というヤツ。なんか思春期のJIS規格みたいな世界認識で今時にいえば中二病もあながち間違いじゃないけど、これに心理学的な解答を与えるのでは幾分物足りない気がする。思うに事実そういう在り方も可能であったと考えるのはいささか乱暴だろうかいや反証はできまい。二十代も半ばに及んでもそれを信じていたやつを僕は知ってるし、神様や幽霊やUFOなどと同程度あるいは以上にその空想を信じても何ら不都合はないと僕は思うんだよね。世界が自分ひとりの空想の産物だとしても、自分が誰かの空想の産物だとしても、わりと思い通りにはならないんだなって実感は変わらないものとしてあって、結局やること自体も変わらないんだな。そもそも宇宙
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