しろうからKへの公開書簡 #04/しろう
 
何がしかの意味やモチーフやシンボルがあるのかどうかは君あるいは君たちの思うところに依るものであって僕はそれに関してはゴミ箱の中のシケモク程度にしか興味は無いがゴミ箱の中のシケモクは我が脳のシワの片隅にその本数や長さ等の情報がメモライズされている程度の貧乏性を僕は持ち合わせており、こんな風に韜晦してみせるのは恥を恥として認めたくないための予防線だったりする。しかし何よりも、恥を晒してますってポーズを取ることで実質の恥を軽減しようという浅ましい計算こそが恥ずかしいと気付いてもいるんだ。上辺を取り繕ってみるのも、飾らぬ振りを気取るのも、さほど大きな違いはない。進めども恥退けども恥。かくも詩書きは恥をかく
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