しろうからKへの公開書簡 #04/しろう
 
したがって栄養をセルロースに頼るのはナンセンス。要するにことは僕の自己中な思考体系と根っからの怠惰体質に頼るものであって、グルコマンナンを分解する形質を獲得できるとするならばまかり間違って僕の種を残すこともあながち害悪ではないかなと思うわけで、つまり少なくとも食料面ではみなさんのお邪魔はしないよっていうことさ。さてね、近頃になって僕は僕自身がストーリーというものにあまり興味がないんだなということに気が付いた。あるテクストの持つストーリー性の多寡高低を云々するより以前に原初的にテクストにはストーリーが内包されている。それはもう遺伝子的にインプリンティングで。だから何がしかの文章を読むときに「ああなる
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