しろうからKへの公開書簡 #04/しろう
 
でみせ、ご多分に漏れずかくあるべくして恥をかくのがことさらに詩人のごとき生き物なのだ。転ぶ。当然僕も恥者であるのは間違いないが、ここでビビったら負けだ。

ゆえに僕は蒟蒻ゼリーを食べる。
こいつは唾液で分解できないので、歯で噛み砕きさえしなければいつまでも口腔内に存在をまるごと持続するものであるために、気の向くまま飽き果てるまで口中で弄ぶことができる。いや違うよ、僕はダイエット戦士というわけでは全くないからね。ではなにゆえ朝昼晩と三々九度(この四字熟語に新たな用法を提言しよう、つまり「散々苦しむほどの回数」というような意味にとれるが定着するまでは定かではない)蒟蒻ゼリーを食べ続けているのかと
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