雑記(メリーゴーランドの二人)/またたび八寸
と〈生きていくのに重要なものは美で
あり、それは私にとっては諦観である〉なので、
結果として、詩についても輪廻や悲観論が表れて
いる。多分僕は溢れんばかりの幸福を享受するよ
りは、ささやかな苦悩に悶える方が好みなのだろ
う。持っていたものを失うことや、傷つくことに
耐えられない薄弱な精神が原因なのだろう。
勿論幸福であるという状態には問題はないので、
なるべく小さなものを拾っていくように努力はし
ている。僕にとっては詩を書くこともその一部な
のだ、ささいで、ささやかなもの。
眠ること
毎日一定時間、気を失っていることに昔は耐えら
れなかったが今は随分慣れてきた
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