アー・ユー・パッショネイト?/ホロウ・シカエルボク
ない、スタイルの踏襲じゃない、スタイルへの裏切りでもない、選択するものなんかなんだっていい、ようは、自分に差し出すなにかがあるかってことだけさ、目の前のテーブルに並べるカードを持ってるのかって、それだけのことさ…ねえきみ、みんなに伝わるなんて甘いこと考えちゃダメだよ、言葉なんて絶対に思った通りには伝わらないものなんだ、言葉に齧りついて、とことんまで味わってくれるやつしか、真意なんて汲み取ってはくれないものなのさ、それだって全部じゃない、それは当り前のことなんだ、そんなことに駄々をこねてる暇があるのなら新しいなにかを作ることさ、ひとつでは判らないことも、ふたつあれば判るかもしれないだろう、きみはそう
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)