歩いても歩いても終わらない/ホロウ・シカエルボク
に滑って移動した、開いている窓もなかったし、中庭に下りる出入口的なドアもまるで見当たらなかった、そして動いてみると、回廊はたいした大きさではなかった、おれは惑わされているのだろうか、とおれは考えた、でもなぜ?こんなわけの判らない世界でいったいどんなことをすれば終わらせることが出来る?裏技だけで終了させなければいけないみたいなゲームだった、ヒントらしきものも、目的も、理由も、まるで判らないまま、ゴールを目指さなければならないのだ、どうしていいか判らなかったので、とりあえずすべて回ってみようと思った、まだ、ふたつの辺を制覇したに過ぎないのだ、あとふたつの線に解答は置かれているかもしれない、おれは少し先
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