歩いても歩いても終わらない/ホロウ・シカエルボク
 
プログラムのミスならおれには動きようがない―そうだろ?そうした世界観はいったん壊す以外に動かしようがないはずだ…あ、とおれは思わず声を上げた、壊すことか?たとえばこの窓を壊して、あの中庭に出て、あの羽根を手に取ることが出来ればこの不愉快なゲームはハッピーエンドを迎えるのだろうか?いや、だけど、それはバッドエンドかもしれない、この先を正しく移動することを考えれば、もしかしたらなにかしらの答えが得られるかもしれない、おれはしばらくの間窓から羽根をながめながらそうするにはどういう条件が必要なのだろう、と考えた、歩いても、走ってもダメ、座ることも出来ない、ここでこうして立っているか、動いているフリをするこ
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