田代 深子氏の3作品/Dr.Jaco
に反応し(感応し)、そして儀礼的に自分の言葉を吐き
出そうと努めるほどに、書き手の言葉には過激さとは裏腹の真面目さが漂うのだと思う。
作者の五感に届く情報量は、のんべんだらりと過ごしている人間にしてみれば想像の範疇を超え
ているのである。それは入って来るもの全てを(言い過ぎなら殆どを)捨てずに持っているから
だ。そうした個人差は避けられないのだが、作者は反芻する暇なく、それをデフォルメして吐き
出す。その過程のスピードを感じる。
「宙をささむけに削ぐ切望の伝播」(混線させる者)
万人(言葉古いか・・・)によって発せられる「切望」の密度の濃さについて、感応の可否には
明らかに
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