ココアの香 #2/うたひと
りの女の子の君は 言ってくれた
「あいつ仲間に入るの苦手なんだ」って
「一緒に跳ぼうよ」って
僕は「う・うん」と小さな震える声で答えた
次々にみんなは空高くまわる縄の中へ入っていく
なんかスゴクく緊張してきて
いつ縄の中へ飛び込んでいいのか分からなくなって
緊張しちゃって足が地面から離れなくなっていると
「早くしろよ!チビ」って怒鳴られて
訳分かんなくなって
大きくまわる縄なんて見えなくて
エイッって目をつぶって飛び込んだら
なんか左足にからまって
よーく見ると縄が左足にからまって
「あーあ お前のせいだ どんくせえ
なんでこいつなんか仲間に入れたんだ」って
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