まっさらな本当の生まれるところ/ホロウ・シカエルボク
 
神がいるのさ、あんたが投げ出すものだってそうだろう、そのはずだろう、だからあんたは馬鹿正直にそいつを続けているんだろう?俺は俺の神を信じる、あんたはあんたの神を信じる、それだけさ、それ以上のことはなにもないんだ―ねえ、いいかい、方法なんてタカが知れてる、方法なんていつだってタカが知れてるんだ…お茶やお花みたいにさ、絶対の作法なんか持つべきじゃない、道具の用意をしている間にすべては遠く過ぎ去っていくんだ、方法なんていつだってタカが知れてる、信じてるもののことはもう適当に、おざなりにするべきだ、それは結果とはたいして関係がないものだ、判るだろう?うすうす感づいているんじゃないのか?信じているものなんて
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