7ジグソーみそ汁/吉岡ペペロ
うな声がした。
いや、ぼくがそうつぶやいたのは息を吐き出したかったからだった。
ここなら大丈夫なのか?ぼくは高校生のとがった鼻を見つめた。
そんなの知らない、高校生の胸が上下していた。
それが静かになるとお腹がふくれたりへっこんだりしていった。
寝てる。まじかこいつ。ありえない。なにかのいたずらか。高校生がぼくを友達とからかっているのか。
部屋のドアがたたかれた。
だんだん強くたたかれていってもうひっきりなしに連続で音が鳴り響いていた。
ドアがはずれそうだ。ドアノブががちゃがちゃと回される。
誰だ!なんの用だ!ぼくは叫んで高校生を揺り動かした。
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