Miz 2/深水遊脚
 
、でも真剣な目で続けた。

「入ってくれた人には必ず、そうしてもらうことにしているんだ。須田真水さん、あなたが入隊を希望されていることは皆に知らせておくから、いつでもおいで。場所は、この葉書に書いてある通り。この喫茶店から5分もかからないよ。」

いつの間にかブラジルを飲み終えていた市田政志は席を立ち、会計を済ませて外に出た。姿なき声といい、思念の糸の話といい、考えてみれば宗教の勧誘と似ていなくはない。冷静に頭を冷やしてから、気持ちを整理したあとで、本当に来たいと確かめてから自分の足で来る、というのは当然かもしれない。まして任務には戦闘が含まれる。ぎりぎりの命のやり取りをすることだってある
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