えいえんタウン/竹森
 
るのでした。


      *


(ではここでひとつ、色彩のお話でもしましょうか?
(綿毛の色はえいえんに白色であるというお話を
(桜の花びらの色はえいえんに薄桃色であるというお話を
(夕暮れの色が書かせずにはいられなかった
(どこにでもいる詩人が書いた
(どこにでもある詩のお話を

「雨を知らないこの街は本当に街なのですか?」
/僕には分かりません。

「排水口がどこにもないこの街は本当に街なのですか?」
/僕には分かりません。


      *


「えいえんタウン」と僕が名付けた、ここは街ではありません。
花畑でもありません。
まし
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