えいえんタウン/竹森
 
賑わいは途絶える事を知りません。
空には雲ひとつなく、夕暮れも夜もなく、
時の流れを否定する様に、いつまでも色の移らない、青空のまま、
青空のまま、でした。

街の住人達は皆、
呼吸をおこなうまでもなく、
幸福そのものとして暮らしていました。
純真な、とても純真な、
子供のまま、
大人のまま、
老人のまま。
彼らは、一人、
また一人と、
唐突に姿を消していきました。
それは、
彼らには語るまでもなく、
語る必要もなく、
語る口も、もう、
既になく。

いまや飽和した微笑みだけが、
その街を行く当てもなく、
いつまでも、いつまでも、
彷徨い続けているの
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