淘汰/竹森
を倒す。精錬を極めた、猛毒の染み出るその極小の鋭利な2枚のナイフで。未知の鉱物。いずれこいつらが大地を埋め尽くし、その時、地球の色はまるで変わっているだろう。それから膨張の頂を越え、全ては極小へと向かう。淘汰、淘汰、淘汰。
あぁ、大地が唸るぞ。地上に前進を要求しているのだ。大地震だ。氷河期だ。大噴火だ。青ければ青い程苦いあらゆる果汁を搾り尽くせ。水分を蒸発させ成分を結晶させろ。あらゆる婚礼の儀を中断させろ。形式という形式をかなぐり捨てろ。ウエディングドレスを燃やせ。本質を剥き出しにしろ。心臓と脳髄を吹雪と嵐にさらせ。初夜の交わりを荒れ果てた荒野の崖の縁で行え。親愛なる深遠な谷底に向けて白濁を
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