ストレンジ・バット・トゥルー/ホロウ・シカエルボク
 
いく意識は快楽殺人者の瞳だ、手を汚したものの問題定義は何故だかやたらと取りざたされるものだ…その汚れ方を知らないものたちには答える術がないからだ、そうだろう?もちろんだからこそ、そんなものには答える価値もないことさえ、すぐに判りはしないのだ―最後の瞬きが見つめる光のような月が空には浮かんでいる、端仕事の帰り道、そいつと目があったような気がした、僅かに荒んだみたいなイエロー交じりの白色は俺のあらゆる想念を―雑念のすべてを掬い上げて、秤にかけているような気がした、そいつが天秤を軋ませてくれれば良いと俺は思ったんだ、そいつが天秤を歪ませてくれれば良いと…月よ、俺の人生に溜まった塵はそこそこに価値があった
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