三番目の彼女(後編)/吉岡ペペロ
 
たるとイラッとした。
ルルはよく鳴いた。
インコのカゴに指を近づけると寄ってきたルルによく噛まれた。甘噛みのつもりかも知れないが痛い。
顔を近づけ髪の毛をカゴに突っ込むとルルは俺の目線に移動した。
そうするとルルは落ち着いた。
フェラチオの痛さはなんなのだろう。彼女たちの甘噛みなのだろうか。彼女たちの技術不足なのだろうか。
ツートップたちはいつもと同じだった。話しもからだも食や金銭感覚も相性がよかった。
ふたりには警察の手ものびていないようだった。
ツートップのひとり、サクラのフェラチオは芸術的だった。
されたあといつも先が美しい紅色に染まった。
舌で丹念に見えないカスまで浄め
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