火曜日、あなぐらで気まぐれ/ホロウ・シカエルボク
 
いて並んでいる焼場じゃなかった、それを見るとおれは安心した、いつかおれが死ぬときもここで焼いて欲しいと思った、死んだ後まで誰かと並んで焼かれるなんて真平御免だ
頭の中には少し睡魔がある、でも横になると眠ることが出来ない、それが欠陥なのか仕様なのかはなんとも言えない、なんにせよ夜になれば何時間かは眠れるのだから―それほど気にかけるようなことじゃない―気にかけるようなことじゃない、そんなことばかりが毎日周辺でばら撒かれている、もちろんこちらにはそんな種をまともに拾う気なんかない
端末にメールが届く、どこかのサイトで登録したメールマガジンのようだ、もう何年も受け取っているけどまともに読んだことはない
[次のページ]
戻る   Point(1)