火曜日、あなぐらで気まぐれ/ホロウ・シカエルボク
ない、きっと、なにかしらの目的のためにそのサイトにメールアドレスを教える必要があったのだ、そのとききりだったからパスワードを忘れてしまって、今でもそのサーバーは週に一度、俺の端末の着信音を鳴らす
斜陽は夕暮れへの準備を始める、いまおれは窓辺でこれを書いているから、日没と同時に冷えていく空気を存分に感じることになるだろう、休日というのは本当は、そんな景色を眺めるためにあるのかもしれない
ジョー・コッカーが居なくなって、ボビー・キースが居なくなって、ルー・リードが居なくなったこのところ、永遠なんてないんだと残された歌が話しかけてくる、また少しおれは新しい道具を試してみるだろう
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