元日の夜に/草野大悟2
 
をいくつもの? が飛び交い、いまにも煙を噴き上げそうになっている。 とにかく、この気持ちの源を明らかにする必要がある。そうしないと、この元日の幸せは、するり、と指の間から逃げてしまう。
 そう感じた。
 しかし、見も知らぬ男たちを、何の確認もなく家の中に入れる訳にはいかない。
「洋ちゃん、何難しい顔してるの?」
 美智子が小首をかしげて訊ねた。
「だって、この訳の分からん連中をすんなり家の中に入れる訳にはいかんだろう」
「あら、いいんじゃない。美智子もなんか話してみたい懐かしさを感じるし」
「感じるのは勝手ばってんね、連中が強盗とかだったらどうする?」
「その時は、洋ちゃんが得意の
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