詩は現実逃避ではない/葉leaf
方を印象深く歌っている詩があれば、自分もまたその思想に影響を受けたりもする。詩を読むことは美しい夢かもしれないが、それは美しければ美しいほど批評性が強く、我々の認識や態度を変える力を持つ。
また、詩を書くことは、その場しのぎの自慰行為ではない。確かに、排泄や自慰として書かれた詩もあるだろうが、多くの詩は読み手に何らかの印象を与えようとして書かれるわけであり、そこには必ず何らかの工夫が加えられる。この工夫を加える所で、詩人は技量を尽くして自らの底の方からたくさんのひらめきを発掘してくるのである。だから詩を書くことは自己批評であり、つまりは自己を見つめ直すこと、思いがけない自己を発掘する行為である
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