エブリバディ・セイ・ハッピー/ホロウ・シカエルボク
GMに成り下がってる
ユニクロのフリースと
丁寧に挽かれた豆は手を取り合うことは無い
寂れた街の忘れられた貯水池のような土曜日の午前に
街角に群がる連中の唱える幸せはみんな嘘っぱちだ
公衆トイレで溜まり過ぎた小便を垂れ流していると
個室でいかがわしい行為の音が聞こえてくる
ありえない名前を呟いている
きっとアニメかなにかのキャラクターだろう
生身を欠いた欲望は
きっとこの世のどんなものよりも見苦しいものだ
たくさんの水を出して手を洗い
早々に外を出る
やつの陰茎が萎えるまで聞いている必要は無いのだ
駅の前を通り過ぎたとき
衝動的に旅に出たくなった
適
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)