すべてに齧りつく(適わなくても)/ホロウ・シカエルボク
 
合わせていないやつら、おまえのやり口とはずいぶん違う連中だ、相手にする理由など無いはずのやつらを相手にする理由さ、呆れるくらいの底辺を目に焼き付けて覚えておくんだ、「それを牙だと思うのなら死体になって腐敗するまでそう思っていればいい」そしておまえはそんな地平にだけは立つまいと決意するのだ、やり口は無限にある、目を逸らすことさえしなければ、やり口は無限にある、根幹にあるものを理解していれば…意識化の理解じゃなくていい、ただ漠然と感じていればいい、普段の呼吸を意識しないように、根幹など本来理解する必要など無い、ただ、そのことを漠然と感じられていればいい、必要であれば時々、幻のように意識下に浮上してくる
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