枯れた花束をお前の寝床と、俺の胸元に/ホロウ・シカエルボク
 
のご本人は気がつきゃしないんだ、頭を使って一生懸命作ったからさ―だから気づくことが出来ない、そいつが、砂場の砂を集めて固めただけの城だということに…踏みつけるなよ、丁寧に作ってあるから少しも崩して欲しくないんだ―そいつのもっともらしい後書きはそんな悲しさをさらに増幅する、下らない映画にそれっぽい音楽をつけてなんとか一見まともなものに仕上げるみたいにさ…だけどよく聞けよ、大事なことだぜ…作為は作為以上のものを産み出すことはない、あらゆるジャンルのヒット・チャートをざっと捲ってみれば誰にだってすぐに判ることさ―判らないなら口を閉じていなよ、判らないなら口を閉じて、いい子になって眠っているといい…悪いけ
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