枯れた花束をお前の寝床と、俺の胸元に/ホロウ・シカエルボク
ということだ…変化の重要性については俺は充分に理解している、変化について声高に叫んで見せる人間たちよりはずっとさ―つまりそれは常に変わらない部分があるからこそというものなのさ…入口がころころ替わる建物の中に入ることが出来るやつなんてきっと数えるほどしか居ないだろう、俺にとってはそうした流血のイメージが呼び起こすものが建物の入口にあたるんだということさ、変化にとって必要なものは常に変化することの無いなにかだ、そいつを欠いたまま成り立つバランスなどこの世界には存在しない、足りない部品で完璧ななにかをこしらえることなど出来ない、仮に誤魔化すことが出来たとしてもそれはそのときだけの間に合わせに過ぎない、変
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