通訳者が教えてくれたこと/板谷みきょう
 
に、一緒に叩くよう真似をさせた

子供と一緒にテーブルを叩いて
暫くすると
その男の子はリズムを覚え
一人でも叩けるようになっていた

息子にテーブルを叩かせながら
通訳を介し今度は
「このリズムで日本の歌を歌って欲しい。」と
彼女が言ってきた

ままよとばかりに
思い付いた歌は「北海盆唄」

ハァー北海名物(ハ ドシタドシタ) 
数々コリャあれどヨー(ハ ソレカラドシタ)
おらがナーおらが国さのコーリャ
ソレサナー盆踊りヨー
(ハァ エンヤーコーラヤット
ドッコイジャンジャンコーラヤヤット)

日本語を知らないのを良いことに
一番だけを何度も
繰り
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