人生は退屈ではない/葉leaf
 
例えば朝日がとてもきれいだったとか、あの人の笑顔がとてもきれいだったとか、そういうものは決して退屈ではなかったはずである。ただ、それは誰もが感じることであり、そんなことを表現しても今さら誰も褒めてはくれない。だが、だからといっていきなり虚構の領域へと飛躍する必要はないのである。
 私が提案するのは、詩はもっと小説を見習った方がいいということである。小説がもたらす娯楽、楽しさ、それは詩のもたらすものとは異質であり、物語の快楽であるとか、マクロな視点から眺められたドラマの快楽であったりする。それだけではなく、当たり前のことをただ当たり前に映し出すところにも意外に大きな発見があることに気付くはずである
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