星の流れる夜に/梅昆布茶
星のながれるよるに静謐のくにへ往ぬるもの達の齢をかぞえる
ささやかにいのちを刻む時計台の街に棲む
難破船はたぶん航海を夢見ながら座礁したままで生きて行く
いつか補修するあてをこころの糧に
積極的な喜びを求める訳でもないが辛くもないともおもう
けっこう小さな楽しみを拾うのがうまくなった
日常はドライバーという職業がら配車責任者次第で
シフトがいつも組み替えられ休みはかなり不定期だ
そんなとき後輩から突然の着信が入る
以前の会社の部長から彼の退社は耳にしていた
僕のこと覚えていますか
もちろんさ忘れてはいない
いまガス欠で立ち往生していること
なか
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