時間の概念の分岐、無数の死体を振り回し、すべてに点火しろ!/ホロウ・シカエルボク
、便宜的なものに過ぎないのだから―だから俺はいつでも、時間というものを突き詰めたことが無い、そしてそれはたいていにおいて、疑問として生まれたままでそれ以上育つことはなく、青白く死んで一瞬で灰になって消えてしまう、時間という概念の死、時間という概念の死だ…おさないころ、俺は時間の真中に乗ることが下手だった、いまを通過しながら、常に数時間後の世界のことを考えていた、授業を受けている間には家に帰っているところを、家に帰ってきたときには明日教室に入るところを…俺は常に未来を追いかける癖があった、無意識にそんなことばかりしていたせいかもしれない、俺の部屋の中には、俺が居ないはずの時間に存在する俺が居た、部屋
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)