時間の概念の分岐、無数の死体を振り回し、すべてに点火しろ!/ホロウ・シカエルボク
け切ってしまっていて、胃壁に張り付いた残留思念が長い夢を見ているだけなのではないだろうかと…溶けてしまうことは怖ろしくは無い、それは夜の間だけ続く痛みだからだ…痛みも、苦しみも、蟠りも、無いよりはあるほうがいい、少しあるよりは、たくさんあるほうがずっといい、それは俺を不思議な緊張の中に放り込む、まるで胃液の中で溶けるのを待っているときのような不思議な緊張の中に…痛みや、苦しみの無い世界を否定しているわけじゃない、そんなものは俺には必要ないということだ、というより、そう思うほうが自然だと思える状況が俺を作ってきたのだ、不幸など背負ったことも無いが、生来的なものが奇妙な足枷を必要としているとでも例えれ
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