時間の概念の分岐、無数の死体を振り回し、すべてに点火しろ!/ホロウ・シカエルボク
のだ、切れた糸は捨てていかなければ、糸くずにまみれて動けなくなってしまう、約束や予定や恒例行事などなるべく無いほうがいい、時間を煩わせる出来事なんてなるべく無いほうがいい、切り捨てるのは上手に越したことはない、気をつけないとすぐにまとわりついてしまう、その時点の判断でいい、その時点の判断でそれからは忘れてしまえば、煩わしいことなどほとんどなくなるのだ、そして俺は飲み込まれた夕食のようにグジャグジャになって、夜の胃袋の底へと落ちていく、生温い、そして肌を焼くような痛みを覚える夜の胃液の中で、俺は自分がもしかしたらそこから出たことがないのではないかという気分になる、本当はすでにこの夜の胃液の中に溶け切
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