「従軍慰安婦」と「挺身隊」──────朝日「第三者委員会報告書」に寄せて/Giton
、この混用は、相当早い段階で(おそらく戦後まもなくから)朝鮮半島で生じていたものではないかと思う。
「慰安婦」に関して、日本では、戦後、関係者は固く口を閉ざしたのであるが、朝鮮半島では、戦後日本におけるほど厳重に口を閉ざす理由は無かったと思われる。(ただ、日本軍の「慰安婦」であったことが露見すれば、親日分子と見なされることから、元慰安婦自身は沈黙を続けたのであるが)
しかし、その〈慰安婦〉なる実体には、名前が無かった。
そこで、類似の実体を指す「女子挺身隊」の語が混用されることになったのではないか。(そこには、「女子挺身隊」であると偽って慰安婦を募集した一部の事実関係も、混用の原
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