「従軍慰安婦」と「挺身隊」──────朝日「第三者委員会報告書」に寄せて/Giton
 
ん、まだ「慰安婦」という語は存在しない)の女性を探して探索を続けたが、関係者の口は堅かった。
ようやく1970年ころに、体験を語る女性(日本人)に出会って、その証言を記事・著作にしたのだという。

その際、千田氏は、彼らに名前をつけなければならないと感じた。彼らを指称する語がなければ、彼らの存在を世間に認めさせることはできない。

そこで、「従軍慰安婦」という語を発案した。

こうして、実体を一般的に指す言葉として「従軍慰安婦」ないし「慰安婦」の語が発生したのは、1970年のことである。(その最初の記事が週刊新潮に掲載されたのは、歴史の皮肉というものであろう。)

これに対して、
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