Love Letter/竹森
 
)かれらのむかしばなし
が かたられるのを(ようやく)きく
(それは)
おもしろくて
みみのあなが ふくらみ
(ようやく)
それをわらう
にんげんがいない

いちしゅぞくいっぴきのこされた
おやのしんわと むすこのしんわは
どこまでもふかいみぞに だんぜつされていた
ふりかえるだけで (それは) すぐ そこ なのに

おかのうえにとりのこされた
えいえんのふぐしゃたちは
えいえんにつづく
よぞらのまんちょうで
おかのうえにしきつめられ
いずれじしんもおかとなり
だれかのおかのしたじきとなり

せいざのえいゆうたちが
かつてしょうじょががっこうとよんだ
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