ほんにんれき/nemaru
本的信頼感がほしい」という願望。 そんなものは意識せずに築き上げられている石垣のようなもので、 幼少期にその石垣を親に築いてもらう事で、崩れないものになるのだと思う。 その石垣の上で、どのような城を建てるか考えたり、一度建てたものを壊して再構築するという気力が持てたりするのだ。 もし石垣から崩れ去った場合、 意識的に自分で築いた石垣は何度も崩れ、自ら崩したり(甘えたり)もするだろう。 その上に城を建てるという考えは起きる余地がない。 常に崩れ去る石垣を補強し続けなければならないのに、それすら壊れる事が明白である場合、 あきらめて荒れ地にしてしまうか、石だけが親のくれたものだからと、それに構い続ける
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