嫉妬/飯沼ふるい
 

死んでいくほかにないのだが
死ね

「これというもの
 どんなに
 白いタイル
 れ
 。なよ
 ま
 あの人は
 流線形になってし「\まって
 ほそ
 土を食む」


卵かけご飯を食べた
どぅるどぅるの白身にむせながらかきこんだ
牛乳を一杯飲み干して
全力で走った
晴天はシンナーだった
虹彩に滲む銀色を焼いて
町の構造をするするほどいていった
お前らが笑いながら追い越していく
高架下に滑り込み
打ち捨てられている轢死体が、見る
陽射し
真白い火に焼かれ
うらぶれる灰煙で汚れる町

  
  大切なことを 失う
  その横を 過ぎて
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