水を、ください。/xxxxxxxxx
 




消灯した病院の屋上に苗を植えました
コンクリートの上に植えましたそれは
新月にもかかわらず囁き始めていて
考えていることが夜に溶け出すのは
ずるずると引き摺る昔日の想いだけ
明日食べるパンが必要で植えたので
赤い糸が耳からほつれて出てくるし
そのままだと透明になって仕舞うから
糸を巻き直して反対側の耳から入れる
それでも片足はもう無くなっていて
そのことはお医者様から聞いていた
だからコンクリートに苗を植えるしか
それしか想い付かなかったから再度
明日のパンのために繰り返すのは
何か意味があるのだろうかと疑問符
それも真空
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