滴り落ちる血のようなリズム/ホロウ・シカエルボク
無機質に、電気的に…不思議とそれは、ねじまきよりも確実な経過というものを感じさせる―だけど、時計の話はこれくらいでいいだろう…?こんな話をしていたら、少し前に見た夢のことを思い出したよ、俺はどこか辺鄙な海岸線を見下ろす道路を自転車で走っていて、海に出るある階段のところに辿り着く、自転車を降りて歩いていくとそこには何かの工場があり、二人の男が天井から何かを吊るそうと画策している…時間はもうすぐ日が暮れるっていうころでさ、海面がオレンジ色の光を反射してとても綺麗だったよ、海に近いところにはその工場の駐車場管理棟のような小さな小屋があってさ、そこにはアナログの一四インチテレビが置いてあって、これまた古臭
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