リアルは断定しない ? 子守唄には戯言が一番 ?/ホロウ・シカエルボク
 
ることも出来ない、それは恥ずべきことに違いないのだ、それは魂を失っていると吹聴するようなものだ…誰か俺をどこかに加えてくれ、と、若くして死んだロックシンガーは歌った、彼はどこにも属せず、なのにそれを求めていた、それが彼を殺してしまったのだろうと思う、彼が死んだとき、俺は属することなく生きようと思った、どこでなにをしていようと、そこにあるシステムやしきたりにとっての染みのようなもので居ようと思った、もちろん面倒なことは多々あったけれど、受け入れ、受け入れられるよりはそっちのほうがずっと楽だったのだ、おかしなやつでいるほうが、ずっと―こんなコミックがあるんだ、短い話で、都会の暮らしに疲れた主人公が束の
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