リアルは断定しない ? 子守唄には戯言が一番 ?/ホロウ・シカエルボク
きちまった、いまじゃUFOだのなんだのなんて昨日の新聞みたいなもんだ―子供のころから俺の脳味噌は現実に根を下ろすことが出来なかった、生まれてすぐに死にかけたせいかもしれない、あるいはあの時、本当にどこかが死んでしまったのかもしれない、俺の産声はか細かったらしいから…ここに俺が必要とするものはなにもなかった、いつでもそう感じていた、いまだってそうだ、意味合いが変わっただけで本質は何も変化しちゃ居ない、そしてそれは多分、俺自身のなにがしかの欠落のせいなのだ、簡単に言うなら、それは順応という類のものだ―忠誠、と言い換えても構わない、そうしたプログラムを飲み込むことが出来ない、飲み込んだように見せかけるこ
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