リアルは断定しない ? 子守唄には戯言が一番 ?/ホロウ・シカエルボク
 
時々考えることがある、いま耳にしているのは音楽の残像なのかもしれない、なんて―別に、そんな物事にしがみついてるわけじゃない、現在には現在の聴き方というものが確かに存在しているのだ、腕だけを伸ばして、音楽を止め、シャットダウンする、明かりを消してきちんと眠る準備をする、暗い部屋の中で、ルーターが回線をやりくりしている明かりだけが忙しく動いている、点滅する小さな明かり、それを見ていると古いテレビドラマを思い出す、宇宙人とか出てくるアメリカのドラマさ…子供のころは、宇宙が大好きだった、天文学者になりたかった、そんな歌があったな、まさにそんなフレーズそのものだったよ、馬鹿みたいに入れ込んで、いつしか飽きち
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