地の果ての嘆き 『風土記シンボリック』によせて/ハァモニィベル
 
であろう。

 ※
 因みに、
「この狩猟団を目にすることは、戦争や疫病といった、大きな災いを呼び込むものだと考えられていた。」
 では、
吹き荒れるワイルドハントに運悪く遭遇した者がどうなったかというと。
《(通常死の運命が待っているのだが)純粋さ、敬意、そして度胸とユーモアが試され、もしそれに合格すれば、その人は靴一杯の黄金か、豊富な食料を持ち帰ることができると言われていた。だが、もしも不合格ならば、恐怖に満ちた夜の旅へ生涯連れまわされることになる。・・・そして、ワイルドハントに命を奪われ、魂が、その後何年もこの軍団と共に空を駆け巡った者は、邪悪な「嘘つき」といわれた》という。
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