空を飛び、血に塗れる、そこにどんな違いがある…?/ホロウ・シカエルボク
 
え飛ぶことが出来ても、そこから見える空はやはり美しく、ある種の羨望に満ちていた、あれからどうしたのかまるで思い出せない、多分思い出す必要なんかまるで無いのだろう


そんな夢を見るたびに思う、空を飛ぶ生物たちは、空を飛ぶことそれ自体はきっとなんとも思ってはいないのだと―人間が地を歩くことと同じように、飛んでいるのだと


どうしてそんな夢の話をしているんだ?朝はまだ訪れる気配が無い、当然だ、さっき日付が変わったばかりなのだから―この詩を書き始めたとき、どんなものを書こうとしていたのか忘れた、もっとも、それほど明確なヴィジョンがあったわけではない、おそらくこんな風になるのではないか、とい
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