とりつくしまという名前の島での物語 オムニバス三篇/るるりら
 
のが
しなやかに踊る

いちるの風に この身は ひるがえり
いままさに落ちようとしている
夕陽の
わたしは、きっと 一粒種







【風のはじまりをあなたは知っていますか? 】題名は 紅茶くんです。

昨日の私が手を振った
               明日の私のための果実を おとしながら
昨日の私は死んでいった
               今日の私になるために
昨日の稔が 今も遠くで手を振っている
                今日の稔に 挨拶するために
昨日の稔が足を振っている
                 明日の私までも躍ら
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