四国旅行中の夢日記/中川達矢
どにささる。しばらく間が空いたあとに「○○○!」とぼくが言うべきセリフを誰かが大声で言うが、聞き取れないものだから、自信なく、あやふやに繰り返す。
そんなやり取りが何回か続きながらも稽古は続けられ、さすがに監督から怒られてしまう。どうやら僕の本来の職業は漫才師か何かのようで、みんなが舞台の稽古をしている間に僕はお休みしていて別の稽古か何かをしていたようだ。
お前は違うものに勤しんでたからできないんだ、そんなの言い訳にならん、とか怒られるが謝るしかない。
僕は泣き始めてしまうが、周りの演者も慰めてくれるわけではない。主役は誰よりもしっかりと練習してくるべきなのだから。
出番のない演者
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