「反復」先田督裕 生きるための詩について書いた/nemaru
 
な絶望など何一つないかのごとく、ひらひらをくり返して見せてくれる。それは勇気でもない。勇気がないからといってチキンでもない。ただ、この詩のなかにあるひとつの気づきだけが、名前もなくそこにある。私はこの名前のないものをフレーズ単位で持ち運び、私が必要な時に使って生きる。これが私にとっての詩である。である、は大げさだ。これが私にとっての詩です。

とにかく詩は実用的だといいなーと思う。ヌケるならヌケる詩がいい。泣けるならヌケる詩がいい。笑えるならヌケる詩がいい。しつこいな。いい詩は多少取り出しにくくても、そのまま持っておけるから便利なのだ。そのままが大事。そういう詩は、ここぞ!という時にいい感じの
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