笛吹き少年の行くえ(7)/Giton
 
」に対して、↑さらに手を加えたものです。

〔A〕断片にあった「雪の蝉」(注:「雪の蝉」は、わずかに1連3行の「藁沓に雪軋らしめ」に、その余韻が残っています。)と「くるみの木」が捨てられ、そのかわりに「神楽」が復活しました。

そして、少年は、「笛吹きの子」と呼ばれています。最終行の「唇は笛吹くに似き」という死に顔から、少年は、当初から「笛吹き」であったものとして、性格づけられたのでしょう。「笛吹き」であった少年の口は、不慮の事故で命を落とす無念さを訴えるかのように、‥あるいは、昇天して笛吹く天人となろうとするかのように、すぼまった形で穏やかに笑っていたのです。
「笛吹き」は、神楽の御囃
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