笛吹き少年の行くえ(1)/Giton
 
際連盟脱退。ドイツでナチス政権成立。
▽『女性岩手』ほかに、口語詩9篇掲載。病床で文語詩の改稿・推敲を進める。9月没。


盛岡中学在学中の短歌制作は、卒業生だった石川啄木の影響、“文学青年”教師の感化、そして親友の病死という事件がきっかけになっていたようです。
しかし、独自性の強い歌風は誰にも理解されなかったため、投稿はいっさいしたことがなく、ようやく、1916年に歌友・保阪嘉内らとの出会いによって理解者を得、同人誌を発刊。保阪は、トルストイ流の農村理想主義に傾倒していました。
たとえば、1916年に保阪が書いて宮澤らと寮内で上演した戯曲「人間のもだえ」の最終シーンで、保阪、宮澤ほか
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